妄想与太話。

大学生の日記です。

”差”を実感しつつも自己肯定する方法

先日、高校時代の旧友に連絡を取りました。彼はなんというか、学生時代からクリエイティビティに満ちあふれていたというか、良い意味で「普通とは違う」生徒でした。僕なんかよりもうんと頭が良くて、戦いながら自分のやりたいことをやっている、そんなイメージでした。彼のことだからすでにインターネット上では名前が出ているかもしれない、と事前に検索したものの何も出てきませんでした。そして久しぶりにちょっとしたチャットをしてバイバイしたわけなのですが…

 

 

 

 

検索するとき名前間違えていました。

 

思いっきりブログやらTwitterやらが出てきました。

 

もう!先に確認しておけば話ももう少し盛り上がったかもしれないのに…と若干後悔しつつ、彼のブログを訪問してみることにしました。一言感想を述べるとするなら「あんた、やっぱすげーや」です。なんていうか、さすが僕が見込んだ男というか…予想を裏切らない生き方をしていて、こっそり目標の人にしようかなと思っています。

 

ただ、自分より優れた人を目標にすると(それが普通ですが)僕の場合、自分と相手との距離の開きが気になって逆にモチベーションが下がることがあります。それこそ高校生起業家の話を読んだりすると「こんなに若くて結果を出している人もいるのに自分ときたら…」と落ち込んでしまいます。落ち込んで、「よっしゃ!挑戦に遅すぎることはない。今からでも巻き返してやるぜ!」とエネルギーに変換できたらいいのですがそう単純にいかないのが人間の心理というものです。

ではどうしたらいいのかというと僕は「自分よりも不利、あるいはもっと遅れてスタートした人」が結果を出しているのをみると少しずつ意欲が向上してきます。

 

プログラマーのおばあちゃんとして有名になった若宮正子さんとか!そう、ある程度お年の召した方が様々な分野で活躍されているのを見ると刺激を受けます。今日の読売新聞の記事でも高齢者の恋愛に関するものが載っていました。す、すげえや!

 

僕が最近切に感じているのは成功するためには「能力よりも性格が重要」ということです。正直、天才は存在します。常人がどんなに努力しても手の届かない領域に達する人はいます。けれど、世の中の成功者、1流の人が全員が全員天才かというとそうではありません。能力を培って高等領域に達した、そんな方々が大勢います。能力は後天的に伸ばせるのです。では何が決め手になるかというと日々の努力や行動、そして縁です。

もちろん偶然の作用も働きますが、チャンスというのは平等ではなく、行動できる人に恵まれるようになっています。その行動できる要因は何かというと性格です。心理学では気質性格という考えがあり、気質は生まれながらのものであり基本的に変えられないが、性格は変えることができる、と考えられています。そしてその性格の形成には環境が大きく関わっています。世代ごとで「最近の若者は…」と話題にあがるのは育つ環境により性格が変化してしまうからです。お国柄ジョークというのもありますが、あれも人種の問題というよりは環境の問題です。この環境というのは「インプット」だと思います。

イタリア人男性はナンパにあまり抵抗がないと聞いたことがあります。それは身近な人や道ばたの男性がナンパをする姿を見てきたからでしょう。たまに日本人男性の奥手さを指摘するために「イタリア人男性はダメ元でたくさんの女性に声をかけるんだ!」と主張する方がいらっしゃいます。僕からすると「そうはいってもすぐに行動には移せないのが人間の心理じゃないのですか?」と思うのですが、それだけ今まで育ってきた性格に反したことをするのにはエネルギーが必要です。

そのエネルギーを生み出すのに使えるのが「環境=インプット」ではないでしょうか。普段自分が暮らしている狭いネットワークでは「起業する学生」にはそうそう出会えません。けれど、新聞やネット記事にはそういう学生さんが紹介されています。そういう情報をインプットすることで「ああ、こういう生き方もあるのね」と新しい視点を持つことができ、結果として自分の行動の選択肢が広がるはずです。そういう方と一緒に過ごせばさらなる刺激を受けることになるでしょう。

例えばYouTuberという職業がなければ、その存在を知らなければ動画投稿の広告収益で食べていくなんて凡人には発想すら生まれないはずです。けれど知ったことにより、自分もこうありたいと思い、動画投稿を始める。たとえうまくいかなくても1歩前進です。もし身近にYouTuberがいるならばむしろその人にとって「わりと普通な存在」になってしまうかもしれません。そうなると、当人の価値観も行動も「普通の人」とは異なったものになり、それが成功するために必要な要素の1つとなります。

 

今までの人生を振り返って悲観的になったり、あとちょっとの勇気が出ないとき、「自分のしたいことをしている人(特に自分よりも不利な状況にあった人)」に関する情報をインプットするのも心のガソリンとして有効なんじゃないかと思いました。