1日がつまらない。なぜか。
脳は安定を本能的に求めます。一方で、刺激を与えないと脳の機能は低下するそうです。「脳は僕たちにどうしろっていうんだよ!!」毎日を生き生き過ごす人とそうでない人の差はなんなのでしょうか。今日はそんな話です。
星新一先生のショートショートに「つまらぬ現実」という話があります。冒頭で強盗が盗みに入り捕まるという物語が始まったかと思うと終わってしまいます。そして語り手が「なんだ。これはちっとも面白くない話だな。こう思いになった人が多いにちがいない。……」と続くのですが、なんで面白くないかというと現実にもありがちで平凡なんですね。
僕は以前マンガを描いていた時期がありまして、脚本術の書籍なんかを読んでいたのですが良くないストーリーを指摘する際に「こんなのはストーリーじゃない!日記だ!」みたいなツッコミがあるんですよ。他人の日記がつまらないのはすごく簡単にいえば「平凡すぎる」のが原因なんです。
たとえば僕のとある1日。
今日は休日。目覚ましがなっていたがそのまま二度寝してしまった。しばらくして、遅めの朝食を取り、身支度をする。なんとなく体がだるい。
勉強をしていたら正午をまわっていたが、食欲もないので昼食は取らない。でも休憩がてらテレビでも見る。最近話題の「チコちゃんに叱られる」を見た。
勉強を再開、夕方になると集中力が落ちてきて、はかどらない。なにか本でも読もうかと本棚を眺める。やなせたかし先生のエッセイが目に入る。これにしよう。
そうこうしているうちにもう暗くなった。お風呂に入って夕食を食べてから勉強しようかと思ったが身が入らない。休日だし人生計画でも練り直しますか………
はい、すごくつまらないんです。
平凡すぎる。いや、普通の人間の1日とは得てして平凡なものでしょう。そしてそれは「安定」という面では優れているんです。平凡な1日を過ごすことはさして難しくもありません。ただ「刺激」面からみるとこれは良くないです。
まさしく「同じような日をくり返していたら年だけ食ってしまった状態」になってしまうのです。
で、世の中にはうまく生きている人がいるもので毎日刺激的な日々を過ごしている人もいます。彼ら彼女らは何か秀でた能力があるかというと強いてあげるなら性格です。
「また性格か!お前は性格のせいにしすぎだ!!!!」と言われるかもしれませんが、僕は「能力より性格が一生を左右する説」を唱えているのでこれはゆずれません。
たとえば、僕はこのつまらぬ現実を打破するためには行動・経験しか処方箋はないと思っています。100冊の自己啓発書よりも1回の新しい体験です。それを頭でわかっていながら今日も行動を起こさずにキーボードをパチパチたたいています。これはどう考えても僕の知力・能力とか技術ではなく性格のブレーキがかかっていることが原因です。
よって僕たち「弱者」が変わるには性格を変えるしかないのですが、これが何より難しい。もうこの年になると柔軟にならない!
まあ、この話、オチがないんですけども…
とにかく性格を変える必要がある→でも性格を変えるのは至難の業→じゃあどうすればいい?とここで思考が止まっているのをわかってもらえたらと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
もうちょっと価値のある文を書くように意識します。
弥生仁。